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お知らせ

 お久しぶりでございます。

 通販について。
 クロネコヤマトさんのメール便廃止に伴い、3/30を以って通販の送料を変更いたします。申込数などによっては今までと変わらない金額になることもあるようですが、基本の送料が倍になってしまいます…
 既刊冊子のご購入を検討なさっておいでの場合は、どうぞお早めにお申し込みくださいませ。
 なお、3/30以前のお申し込みであっても、ご入金が3/31以降になる場合は発送日の関係でやはり送料が変わります。ご面倒ですが、どうぞご注意の上、その場合には送料金額をお問い合わせ下さい。

 →ショッピングカート

 というわけで、既に「たいせつ~」冊子版の予約がお済みの方は残り2冊(6、7(+オマケ)巻)についても送料の追徴はいたしませんが、これからお申込みの方は送料が変わります(ショッピングカート変更済み)。
 とりあえず6巻を今月中に発送できるようにと現在しゃかりき頑張っております。送料倍増は痛すぎるのです…どうにかせねばっ。実際、とっとと出すべきところをぐずぐずしてた自分が悪いわけですけども。
 世の中は変化するんですよねえ。しみじみ。



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フォルトゥナタ(48)

 「どうしてここにいるの…」
 馬車から降りて来た人物を確認するや、キョーコは驚きも露わに叫ぶ。
 「ショーちゃん!?」
 「あ?」
 見慣れた幼馴染が見慣れない格好をしている。レギオンの戎衣を纏った短髪の青年は、彼女の視線を受けて面白くもなさそうに片頬を歪めた。大きな皮袋を片手に抱え、もう片手は腰に置いている。 
 「どうしてってそんなもん、見たことあるおっさんがお前の作ったもん持って来りゃ気付くっつーの。お前の料理は散々食って育ってんだからな」
 「ああなるほど、ってそういうことじゃなくて」
 「なんだよ。俺がレギオンに入ったのがそんなに不思議か」
 「不思議よ!だって、剣闘士続けるって言ってたのに」
 「戦うことで出世するって意味じゃ似たようなもんだろ。それよかなあ、お前!」
 ショーはずいと踏み出してキョーコの鼻先に指を突き付けた。思わず寄り目になる娘をじろりと睨む。
 「な、なに?」
 「なにじゃねえよ。俺は同盟国軍の外国人部隊に入ってたってのにいきなり市民軍に編入されたと思ったら、お前のせいで親父がローマ市民になって、自動的に俺も市民になったって言うじゃねーか」
 「あ、うん、そうなの。おじさま、とっても喜んでくれたのよ。これで商売仲間と対等になれるって」
 キョーコは笑顔になるが、相手はそうでなかった。そう言えば、彼女の『せい』とか言っていた。
 「アホかお前、俺は嬉しくねーよ。同盟国軍ならタダなのに、市民だと給料から食費引かれんだぞ」
 「ああ、市民軍は言わば名誉職だからな…」
 マイウスの呟きに、ショーはふんと鼻を鳴らした。
 「何が名誉だ。先に生活だっての」
 「ショーちゃんせこい…」
 「うるせー。払わなくてよかったもん急に払えって言われりゃハラ立つもんだろーが」
 「それは確かに」
 奴隷商人が深く頷いている。商売人と商売人の子、一脈通じるものがあったようだ。
 いかにも同情的に見えるマイウスの姿に多少気が済んだのか、ショーはやっと語勢を緩めた。
 「まあ、だからってペレグリーヌスに戻りゃ何やらかしたんだって物笑いの種になるだけだ。今更仕方ねー」
 「う、うん、えっと…ごめんね?」
 理不尽な気もしないではないが、彼には子供の頃から謝り慣れてしまっている。小さく頭を下げると、幼馴染は肩を揺すって返事に替えた。
 「で、だ。本題に入るぞ。楽器の調整兼ねて納品の話煮詰めて来るつって出て来たからな。仕事はしとかねえと叩き殺されちまう」
 キョーコはぞっと身を震わせた。武器不携行の見張りの末路を聞かされたばかりだ。ローマ軍の規律の厳しさは想像するに余りある。
 「なら、こっちへ。楽器の方は口実だからいいとして、ちゃんと商談はしなきゃあな」
 マイウスがテントの方へと促す。あとに従いながら、キョーコは幼馴染の顔を見上げた。
 「びっくりして挨拶忘れてたけど、久しぶり。元気そうね。ちょっと大人っぽくなった?」
 「お前は相変わらずガキくせーな」
 「もう、口が悪いとこはそのまんま」
 ちょっと膨れる。テントの入り口を潜りながら、
 「楽器ってそれ?なに?」
 ショーの抱える皮袋を指した。
 「コルヌ(ホーン)だよ。俺は類稀な音楽的素養を見込まれて、軍のコルニケン(ホーン吹き)やってんだ。俺様の吹くコルヌで野郎どもは勇気百倍、果敢に敵に立ち向かうってわけだな」
 幼馴染は得意げに大きな荷物を指す。何だかんだ言って軍の仕事にやりがいを感じているようだ、とキョーコは安心した。
 丈夫な作りの旅用長持を椅子代わりに座ると、じきに湯で割ったワインが運び込まれる。キョーコは急いでショーの好物の菓子を取って来た。副え食にどうかと試食用のメニューに加えておいたから、多分ショーもこれで彼女の料理だと気付いたのだろう。心なし嬉しそうな顔をしている。
 「じゃあ、まずはメルクリウスに」
 商売の神に乾杯が捧げられる。一口つけ、ショーは
 「これこれ。あとで土産の分もよこせよな」
 いそいそと菓子に手を伸ばす。それへキョーコは、おずおずと尋ねる視線を向けた。
 「あの、ね、ショーちゃん。知ってたら教えてほしいんだけど」
 「お前のダンナなら無事だぞ」
 「!」
 あっさり言われて彼女は小さく飛び上がる。
 「ショーちゃん何か知ってるの?どうして!?」
 「どうしてどうしてうるせーな。一応直属の上司なんだから、嫁の名前やら噂やらくらい耳に入って来んだろ」
 「直っ…えええ!?」
 「偶然配属されたんだよ。言っとくけど、向こうは俺のことに気付いてねえと思うぞ。俺もお前の話持ち出す気はねーから、伝言頼もうとかめんどくせえこと考えるなよ」
 「う」
 キョーコは小さく呻いて口を閉じた。はなから内緒でここへ来ているのだ、それでいい。そのはずなのに、やっぱりちょっと不満を覚えてしまう。
 「で、パンの納入は決まりってことでいいのか?」
 マイウスが焦れたのか話を戻す。ショーは軽く頷いて菓子を飲み込んだ。
 「おー。あんた、試食した奴ら見てただろ。鬼みてえな百人隊長まで子供みてーにはしゃいでたし、こいつのダンナはダンナで、ずっと食べたい味だとかほざいてたじゃんか」
 ローマっ子歪みない。とは言えこの場合、比較の対象が砂利入りパンだから仕方ないだろう。苦笑しかけるパン職人だが、幼馴染の次の一言でひやりと気持ちが冷える。
 「あいつの場合、軍に支給されるもんより却って安全かもしんねーしな」
 「…」
 やはり危険は切迫しているのだ。部隊の一兵士にも見えるほど。
 「それじゃ、納品の量とか時期とか、詳しい話をしてもいいか」
 マイウスに水を向けられ、彼女は辛うじて微笑んだ。
 「そう、ですね。さすがに全軍の分を用意するのは難しいですから…」
 料理人の顔と態度を作っても、心は乱れ叫び続ける。
 どうにかして、あの人にだけは必ず届けなくては。
 守りたい。
 死なないで。
 それが妻としての感情であることを、彼女はまだ自覚していない。



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8/24インテ

 6号館Dゾーンめ75b。「AKADEMIA」におります。
 別ジャンルのスペースですが、スキビ本も持って行きます。

 もう明日じゃないですかやばい。腰痛が引いてない…(泣)みなみ、よぼよぼしているかと思いますがご勘弁ください。とほほ…
 でも冬コミに落ちたらこれが最後のイベント参加になると思うので、行きたいのです。
 腰サポーターの導入を考えています。あれは長いこと使っちゃいけないんだそうですが、一日どうしても!って日だけは仕方ないですよね…!
 寧ろネックは、この時期だとめっさ暑そうだな…っていう点かもしれません。暑いのも痛いのもつらいので、どっちがマシかって比較の問題になりますね。うー。

 いや愚痴半分(以上)ですみませぬ。皆様のお越しをお待ち申し上げております!

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発送完了

 「たいせつでたいせつで」通販予約分の発送を完了しました。
 今回、えらい速いこと印刷屋さんから完成本が送られてきてびっくりでした。早速発送準備をしたのですが、100均でヒートシーラーなるものをめっけて導入。おお、袋詰め作業がちょっと速くなった…!100均はオタクの味方ですねありがとう。
 
 ダウンロード版をご利用の方にも、数日前にご案内を送信しております。受け取り損ねた方がおいででしたら、ご都合のよろしい時に再請求して下さいませ~。

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