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ROMANCIA 8

 「君は、竜に憧れて魔道士になったと言ってたけど」
 二人連れ立って庵の裏の池に向かい、その畔でレンは連れを振り返る。
 「はい」
 頷くキョーコの子供のようなまっすぐな眼差し。そんなものにさえぐらつく心を支えかね、彼はふと視線を落とした。
 「それは…どんな気持ちで…?」
 自分はずるい、と思いながらも聞かずにいられない。キョーコは魔法修業のために必要な質問だと思っているだろう。本当はそんなものではなく、聞きたい言葉などただひとつなのだ。
 「気持ち、ですか」
 池の面を揺らす風に弄られる髪を押さえ、娘は思案の瞳を宙に投げた。
 「…不思議、なんですけど」
 「うん?」
 「竜の存在を思うと、泣きたいような気分になるんです。なつかしくて居ても立ってもいられないような、今すぐ会いたくてたまらないような」
 「竜を、身近に感じたいということ?」
 少し早口になってしまう自分を自覚しながらレンが問う。
 「きっと…そうです」
 胸元に手を添え、キョーコはしっかりと頷いた。青年は心中の動揺を抑えようとするあまりに表情を失い、白っぽく立ち尽くす。
 娘はそれを誤解したらしい、バツの悪そうな微笑を作った。
 「魔法を人に与えたとされる偉大なる獣に対して、不遜ですね…?」
 「いや」
 レンは反射的に答え、その早さに自分で戸惑って息を呑む。嬉しいよと言いかけた口はどうにか閉めたが、差し伸べかけて宙に浮いた手の始末に困った。






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 今日はこれで;
 あまりグダグダ弱音を吐きたくはないのですが、なかなか風邪が治らず調子が悪いです…
 治りきってないうちからフラフラ出歩いてるんだから自業自得だとも言えますが、ちょっと消化系に来てるのと咳が取れなくて夜眠れないのとで余計にしんどい。
 取り置きフォームとかも作ると言っておきながら伸ばし伸ばしにしてすいません。ちょっと今、余裕がありませんです。大阪には行けるように体調を整えたいと思っていますが、新刊の製本だ準備だと考えると少々辛いような…うう…
 とりあえず、現状として予定がグレーになってしまいましたので、取り置きフォームの設置は見送ります。申し訳ありません。大阪に行けるようなら、新刊はできるだけ多めに作っていくようにします。


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