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ROMANCIA 21

 ひゅ、とキョーコの指先で風が鳴った。
 「旋風断(ウィンダート)!」
 最後の一句と共に解放された力が跳ね、躍り上がる。前へ突き出した手に導かれ、それはまっしぐらに施療テントへと向かった。
 波動が大きい。自分の放った魔力とは思えないほど。このままでは、風の魔法にテントが切り裂かれてしまう。
 思わず振り返る女魔道士に、レンはわずかに唇を緩めて言った。
 「前を見て。行くよ…」
 「えっ、あ、は、はいっ」
 視線を戻したキョーコは、後ろから手を取られてぴくりと震える。背の高い青年は彼女の手をかるく持ち上げた。
 同時に、唸りを上げて奔る風が軌道を変えたのをキョーコは見る。まともにテントを目指していたのが上に逸れ、しかも効果範囲がぐんと広がったようだ。
 そして、テント群の上空に達し、そこで、弾ける。
 「…!?」
 小さく分かれた風は、雨のように地に降り注いだ。それに触れ、あるいはかすめられ、火が次々に消えて行く。
 「あ…」
 「君はすぐ気がついてたね。この魔法は、真空の刃が触れるものを切り裂くというものだけど…効果をいじれば、こんな使い方もできる。炎の熱気を辿って、燃焼するための酸素を奪うんだ」
 「はいっ…」
 感激の態で頷いたキョーコは、次の瞬間に眉を下げた。
 「でも、こんなこと貴方くらいしかできないんじゃ」
 「いまやり遂げたのは君だよ?」
 言われて前を見直す。火はほぼ消えたようだ。あちこちで細い白煙が上がり、わだかまる熱気と共に風に流れて行く。
 「師匠…っ」
 思わずと言ったように呟くので、蓮はまたそれかと苦笑した。
 そんな二人に、数人の人間がふた塊近付いて来る。
 駆け寄って来るのは先刻の青年医師と仲間らしき人々、それと競うようにしているのは隊長に率いられた兵士たち。







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 むかーし作ったファンタジー設定用のノートには、呪文とかその世界の言語とか地図とかまで作ってあって、自分のイタさに目が線になるキモチがします☆


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