SWEET&SWEET(中編)

※社キョパラレルの続きです。苦手な方は飛ばして下さいね~。※













 「準備いいですか?社さん」
 「う、うん…」
 きりりと問う京子に対し、社はややへどもどと頷く。その様子に、タレントがふと顔を曇らせた。
 「社さん…ごめんなさい、迷惑でしたか」
 「え」
 「こんな、賭けなんて持ち出して…私、社さんがマネージャーでなくなるの、嫌だったから」
 「京子ちゃん!」
 マネージャーが声を上げる。
 「何言ってるんだ、俺だって京子ちゃんの担当でいたいよ」
 「本当ですか?」
 「勿論!この2ケ月ですら、君は花が開くように綺麗になって、若枝が伸びるように成長して来てる。そんな姿を傍で見守ることは、俺にとっても喜びなんだ」
 「社さん…!」
 大きな瞳いっぱいに感激を浮かべる少女に、彼は小さな苦笑を向けた。
 「ごめん、マネージャーが弱気になってタレントを心配させちゃいけないな。ちょっと、俺が京子ちゃんの足を引っ張ってるなって思って…メカクラッシャー体質のせいで車の免許が取れないばっかりに」
 「そんな!」
 京子が、ぶんと首を振る。
 「そんなのは、単に個性の問題です!」
 「京子ちゃん…」
 そうだろうか。とツッコミを入れる余人の姿もなく、社は救われたように目を瞠った。それへ少女はさらに力強く言い切る。
 「私が18になり次第免許取りますから、それまでをしのげばいいんですよ。そのためにも、今日…頑張りましょう。大丈夫、私たちのチャリダー魂は何者にも負けません!」
 「そうか…そうだね。うん、わかったよ京子ちゃん。絶対勝とう!!」
 「はい!」
 頷き合う2人の姿に、祝うような朝陽が降り注ぐ。その光に、2台のママチャリは輝かしく映え渡った。



 京子の持ち出した賭けは、こうだ。
 『京子と明らかにわかる服装・メイクでもって都内を移動、その間一度もファン等に捕まらずスムーズに移動しきれれば自分たちの勝ち、自転車移動は有効かつ有益であると認め、京子が18になって普通免許を取るまでこれを黙認する』
 そんな危険な真似をさせるわけには行かないと突っぱねる椹に食い下がり、ついに根負けさせたタレントの根性は流石にただびととは一味違うが、椹とても無為のまま全面的に認めるという訳には行かない。
 「では、その賭けに負けた場合はおとなしくマネージャー変更を受け入れること」
 「万一にも仕事に支障を来すことは許されないから、実行は次のオフ日。それまではタクシーを使うこと」
 「賭けの当日は、自分が車で付き添い経緯を見守る」
 などと条件をつけたところ、おおごとになったと青ざめる社をよそに京子は結構ですと頷いた。あろうことか、
 「でも、車じゃ追い切れないかもしれませんよ?」
 と微笑む始末だ。
 その後、日程他の詳細が煮詰められ…本日、決行を前にタレントとマネージャーは誓いも新たに勝利を約し。
 傍に待機する車の中では、椹がチェックポイントのマップを手に複雑な顔をしているところだった。
 


 「…時間だ」
 椹の合図に社はヘルメットの顎紐を確かめて呟く。2人はそれぞれのマシンを引いてLMEの駐輪場から通りへと出た。京子は数日前バラエティに出演した時のワンピースにレギンスを合わせた新人らしくも可愛らしい服装で、やや幼さを残すやさしい顔立ちにはきちんと相応のメイクも施されている。
 頃は通勤時間帯。けして少なくない人の流れの中に、ちらほらと囁きが生まれ始めた。
 椹は車道の端に出た二人を守るように真横に車をつけ、社と目線を交わす。
 マネージャーは軽く頷き、立てた親指を前に振り下ろした。
 「行きます!!」
 京子が自転車のペダルに足をかける。
 どひゅん。目裏に残像が残るような素晴らしいロケットスタートを見せる二人に、椹も慌てて路肩を離れた。
 最初のチェックポイントはTV日本。所用見込時間、25分。
 果たして       !?




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 ああ、やっぱりこんなことに…
 リク主様ごめんなせい。
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