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天に斉しき <蓮蔵やりたい放題編>

 朽ちかけたお堂を今夜の宿に定め、キョ空は蓮蔵の敷物にするために自分の肩覆いをはずそうとする。
 「キョ空、そんなことしなくていいから」
 僧は自分よりも小さな手を押し留め、ざらざらとささくれ立つ床にそのまま腰を下ろした。
 「でもお師匠様、夜が更けて来たら寒くなりますよ」
 心配そうに言われてほんわり微笑む。
 「そうだね。じゃあ」
 弟子に向かって諸手を拡げた。
 「おいで」
 「!!?な何言ってんですか貴方は!!」
 誘うように揺らされる腕から視線も離せず、真っ赤になったキョ空が叫ぶ。
 「何って。寒くなるんだろう?キョ空を抱えてれば、きっと温かいと思って。他意はないよ」
 「絶対嘘ですこのセクハラ生臭坊主~!!!」
 うわあああん、と泣きながらキョ空はお堂を飛び出して行く。
 「あ、キョ空、どこへ」
 「何か食べるもの探して来ます!」
 「そんなのいいのに」
 「だめですっ!」
 この状況でも、彼の身を気遣うことを忘れない。爆走して行く忠実な弟子の背中を見送り、取経の僧はそっと笑んだ。
 「まったく、可愛いね君は。
 「欲を言えばもう少し馴染んで欲しいけど…まあ、先は長い。ゆっくり、じっくり、二人きりでいれば、ね…」
 呟く横顔には『キョ空の他に弟子も同行者も求めるつもりはない』とはっきり大書されている。そもそも彼は、一人で天竺に向かうつもりだったのだ。
 もし、キョ空に出会わなければ。


 高僧のらしからぬ思惑を知らず…
 斉天大聖は、
 行く手に口を開ける、めくるめく苦労の中へとひた走って行くのだった。


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