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最終兵器あの子(3)

 「え、あの、どういうこと」
 メガネのマネージャーの、蓮とはまた違う印象の整った顔立ちを、キョーコは憤然と見上げる。目上の、しかも何かと構ってくれる人物に対して言いにくいことではあるが、やはり言うべき時には言わねばならないと思った。
 「失礼ですけど、社さん時々敦賀さんに甘すぎる時がありませんか」
 「え、あ…」
 心当たりのある顔で社が視線を逸らす。
 「あの場にいらっしゃったなら、そんなことを仰るべきではないのでは」
 「は、はい?」
 「それは、敦賀さんはお忙しいですから。ストレスも溜まれば、どこかで憂さを晴らしたいとお考えになるのも人間として当然だとは思いますよ?ですが、それを未成年の後輩にぶつける…というのは、いかがなものでしょう」
 「あの、キョーコちゃん?未成年とか、あんまり関係ない…こともないのかな、でも」
 「だって、わ、私はそういうの、慣れてないんですっ。いつまでもそんなこと言ってちゃいけないのかもしれませんけど、だからってセクハラに慣らそうとされても困ります!」
 「れん~…」
 社がだくだく泣きながら呟いた。お前、かわいそすぎる。セクハラ扱いだよ。
 へしょへしょ言った言葉をキョーコはしっかり聞き取り、うろつかせていた視線をきっと固定した。
 「社さんだって、あの場にいらっしゃったなら、あれはないとお思いになりませんでした!?あんな、あんなことろでっ」
 「あんなところって…」
 社が首を傾げる。
 「事務所の廊下、だったよね。そりゃまあ公の場と言えばそうだけど、誰もいなかったし…」
 「社さんいらっしゃったんじゃないですか」
 「あーうん、まあ。でも…?」
 「デモもストもありません!あんなところであんなこと言うなんて、たちが悪すぎますっ…!」
 キョーコが親父じみたことを言って拳を握ると、メガネのマネージャーは小さな声を上げた。
 「あ」
 「え?」
 「えーとね…俺、会話は、聞いてないんだ。ちょっと離れてたし、聞かないようにしてたし」
 小さな拳がぱたりと落ちる。
 「そう、でしたか…でしたらすいません、失礼なことを」
 「いや、それはいいから。いいんだけど…あー…
 「聞いていいかな。蓮の奴、君に何て言ったの?」
 かっ。キョーコは真っ赤になった。
 「そ、それは。その…」
 「うん」
 「……って…」
 「え?ごめん、聞き取れなかった。もう一回…」
 「…っ、さすが敦賀さんのマネージャなさってるだけありますね…っ!社さんだけは、私をイヂメたりなさらないって信じてたのに…」
 恨みがましく見上げると、社は慌てて両手を顔の前で振り回す。
 「い、イヂメたりしないよ!ほんとに聞き取れなかったんだって!」
 「はあ…」
 きょろり、とどこか空ろな眼差しを流し、キョーコは小さな息をついた。
 それから眉尻を下げて、前歯のあたりで言う。
 「あの…き、“君を今すぐこの場で抱きたい”って………」
 マネージャー氏の顔色が、目まぐるしく変わる。
 「るえ~んん~………」
 ゆうら~りとこぼれた呟きは、キョーコにすら同情させるような悲愴感にあふれていた。



 
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 またしても、一回完成させたのがパアになって大ショックです。ち…ちきしょう…
 宿泊先で作成してるのですが、ネット環境のせいなのかなんなのか自宅と違ってやたらタイムアウトが発生して、書いたものを保存しようとした途端ぜんっぶまるっと消えてしまいました。泣きたい…

 ともあれ、キョーコの態度はそういうわけでした。次回解決編…かな?どうだろう。
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