スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

携帯テンプレ変更

 …にあたって、拍手タグを貼り付けるのを忘れ去っておりましたすいませんm(__)m。
 なのでその間+αの「ツルガーナ」を掲載しておきます。読み損ねた分を埋めてくだせいやし~。



web拍手 by FC2
パクス・ツルガーナ

(11)
 大きな手をじっと見つめ、キョーコはそろりと自分の右手を持ち上げた。
 どこまでも行けると行ったマネージャーの言葉を信じていいのかどうかはわからない。けれど始めなければ何も始まらないのだ。
 友好のしるしと言うよりはともに戦う約束としての握手に手を預け、彼女は自分のうちに高揚を見る。
 肚は定まった。
 「よろしく、お願いします…っ」
 キョーコはしっかりした声で言う。
 「こちらこそ」
 蓮の顔を見上げれば、意外なほど優しい微笑が返って来る。
 なんと眩しいほどの笑顔、聞き及ぶ彼の不遇はそれこそが作り出していたのではないか。さもむべなるかな、とかすかな同情を覚える少女に、握手の手を離した新任マネージャーはぴこりと人差し指を立てて見せた。
 「よし、じゃあ、まず」


(12)
 「これからのために、いくつか行く場所がある。今日の予定は…と」
 蓮は京子の資料を繰り、スケジュールリストを見つけ出した。見事に真っ白だ。
 「よし、じゃ行こう」
 先行きを考えればよしどころではないはずだが、彼は簡単に頷いて担当タレントをドアへと促した。
 「では失礼します、椹主任。京子はお預かりします、任せて下さい」
 「あ、ああ…」
 少女の背を抱えるようにして陣風のごとく歩き出すマネージャーを、タレント部主任は呆けた声を洩らしたまま見送る。
 成り行きが意外だったというのもあるが。どういうわけか新米タレントと着任直後のマネージャーの動作が妙にシンクロしているのだ。
 まっすぐな背筋、まっすぐな歩き方、まっすぐな視線。
 「ふーむ…」
 椹は小さく呟いて我が顎を撫でた。
 「案外、本当に最高のコンビに化けたりしてな?」

(13)
 タレント部主任が明るい(?)未来に思いを馳せている頃。
 LME本社ビルを貫通するエレベータの中には、巨大なリスが出現していた。
 大きな尻尾を思い切りぶわと膨らませ、小さな丸い耳を垂らしてカタカタコトコト隅で震える小動物。
 蓮は戸惑いと呆れと納得が複雑にミックスされた声をそれへ向ける。
 「何も、そんなに驚かなくても…」
 「だだだ、だって」
 真っ赤になった頬を押さえ、京子はいっそう身を縮めた。
 「エレベータの扉開けて待ってたくらいでお礼にち、ちゅ、とか」
 「それだけじゃないよ。これからよろしくの意味もこめて、まあ、親しめの挨拶って所かな」
 「たっ正しい日本人はそんなことしません~っっっ!!!」
 「…!!」
 それが問題を起こす要因なんですよ!!と力いっぱい叫ぶ担当タレントに、蓮は初めて思い当たったと言うように息を飲んだ。

(14)
 「そういう、ものかな…?」
 そろりと尋ねる蓮に、京子が大きく頷く。
 「そうなんですっ。普通はそんな真似しないんですっ」
 点目のマネージャーに、強硬に主張する。
 「そんな感覚もわからないなんて、貴方は外人さんですかっ」
 小さな拳を振り立てる巨大リスは、相手が不意に黙り込んだのに気付いてそろそろ拳を下ろした。
 「…あの?」
 様子を伺う瞳を持ち上げた時、ぱぽんと音がしてエレベータが止まる。
 回数を確認し、蓮は開扉ボタンを押して降りるように促した。
 「どうぞ」
 「え、あ、はい。ありがとう、ございます…」
 タレントは首を傾げ傾げ、彼からできるだけ距離を取って箱を出た。



関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
作品一覧
サイト「花うてHP!」トップよりブログ内の作品のリストに飛べます。閲覧者の皆様のアクションに対して加算させて戴く「花うてポイント」の説明・管理もこちらよりどうぞ!

作品リスト(サイトトップ)

アクセス

・メールフォーム

・BBS

リンク

◆リンクページ


◆当ブログへのリンクについて

当ブログはスキビコンテンツをお持ちのサイト様に限りリンクフリーといたします。


ブログ名:花のうてな

管理人名:みなみ なみ

URL:http://hananoutena.blog14.

fc2.com/


 ↓各ジャンルごたまぜの本サイト。

↓スキビの同人誌作品をブログ記事として収載・販売しています。(2014年7月までで更新停止)

 ↓BUD BOY二次です。


  • 管理画面
  • RSSリンクの表示
    QRコード
    QR
    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。