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にがつのちらりずむ。

 2月新刊いっこめ、蓮誕本「きみをてにいれる3つのほうほう」収載予定の「カティ・サーク」「シャーク・アタック」「アタック№1」のうち、とりあえず「カティ・サーク」のチラリをしまっす。


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カティ・サーク


 「むっ…無理です~っ!!!」
 聞こえて、と言うより響いて来た声に、俳優はぴたと足を止めた。隣で同様に立ち止まったマネージャーが傍らのドアへと視線を移す。
 「キョーコちゃんの声だったな」
 ラブミー部にいるかと思ったけど、と呟くから、少女が事務所に来ていることまでは把握していたのだろう。
 ドアの表示はタレント部。なるほど、キョーコがいても不思議はない。
 迷わずくるりと足を向け変える社を、少し慌てたような蓮の声が追った。
 「社さん?」
 「間を置いたら、顔を出す理由がなくなるだろ」
 ぴっぴっと指を振るマネージャーのもう片手は、既にドアをノックしている。
 「はあ…」
 蓮の声に重なる室内からのいらえを聞くや、敏腕にして乙女なるマネージャー(男)はさっさとドアを開くのだった。
 「こんにちは~」
 「お邪魔します」
 「おう社君、蓮も。事務所で見るのは久しぶりだな。タレント部に何か用でもあったか?」
 「いえ…そういうわけじゃないんですが」
 少し首をひねる主任へ穏やかな笑顔を返しつつ、俳優はその隣でぱっと椅子から立つ少女の気配に意識を振り向ける。
 「敦賀さん社さん、こんにちは」
 直角に身を折るのへ鷹揚に手を挙げた。
 「やあ、最上さん。可愛い後輩の困り声が聞こえたからね。何事かと思って寄ってみたんだよ」
 "うはい"は要らないだろう?と社が蓮にだけ聞こえるように呟くが、聞こえないふりを決め込む。
 「え…」
 「ああ、なるほど。最上さんは声量が豊かだからな」
 「どうせバカ声です」
 「声が通るのはいいことだよ、キョーコちゃん。役者にとっては必須条件みたいなものだろう?」
 「え…あ、ありがとうございます、社さん」
 眼鏡のマネージャーの言葉に、キョーコはうすく頬を染める。
 俳優がぼそりと呟いた。
 「社さんの言うことは素直に聞くんだな…」
 「はい?」
 「何でもないよ。それより、君のほうこそ何があった?よかったら相談に乗るけど」




 こんなカンジで始まります。カティ・サークは帆船じゃない方の意味で~。
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